節約

【残念】楽天銀行の資金お引越し定期は無意味になりました

我が家は楽天銀行の資金お引越し定期を熱心に利用していました。ちょっとだけ手間がかかりますが、楽天銀行から自分名義の大和ネクスト銀行を経由して楽天銀行に資金を戻す(振り込みを2回行う)ことで、金利0.21%の1ヶ月円定期(しかも中途解約可能)が繰り返し利用できたのです。振り込み手数料は月3回までの無料枠内で行っていたので、追加コストはゼロでした。

まさに最強でした。ところが残念なことに金利が0.15%に下がってしまいました。ちょうど、あおぞら銀行BANK支店が普通預金の金利をありえない0.20%にしていたので、我が家はそちらに流動性資金を移動させました。

資金お引越し定期は2019年10月1日からリニューアルという名の制度改悪をしていました。さらに、金利は断続的に下がり、2020年10月からは0.10%になってしまいました。マネーブリッジ利用時の普通預金金利と同じです。つまり、資金お引越し定期は無意味になりました。

預け入れ上限が500万円に

以前は、資金お引越し定期の対象となる金額に制約はありませんでした。一口は1,000万円までですが、口数に制約はないので、例えば200万円を6口とかもできました。金利が高く、中途解約可能なので、100万円を数口+500万円とかいう組み合わせで作成し、必要に応じて中途解約したこともありました。すこぶる便利だったわけです。

それが500万円までしか利用できなくなりました。これは残念です。せめて1,000万円にして欲しかったですが、楽天銀行から見て効果的な制度改悪だと判断したのでしょう。

あおぞら銀行だってどうなるか分からない

あおぞら銀行は、1年ものの定期預金の金利を0.25%から0.20%に引き下げます。普通預金金利と同じなのはどう考えてもおかしいです。これは普通預金の金利が下がる予兆でしょう。普通預金金利0.20%で顧客を集めておいて、反発覚悟で無理のない金利に引き下げるのだと思われます。

僕は下げても0.15%以上にして欲しいと思っていますが、0.10%とかなら楽天銀行に出戻りです。そうなるとまた資金お引越し定期を利用しようかと思っていたところに、今回の制度改悪です。利用のための手間は500万円でも1,000万円でも同じなのと、利用可能枠として世帯で1,000万円なのはちょっと足りないです。

大盤振る舞いだけじゃない

楽天証券は大盤振る舞いのサービスを継続しています。

  • どんなに信託報酬が安いものでも10万円以上投信を保有すると年率0.048%の楽天スーパーポイントが付与されます。通常ポイントなので再投資可能です。
  • 月額5万円を上限に、投信の積み立てを楽天カードで決済すると1%の楽天スーパーポイントが付与されます。これも通常ポイントなので再投資可能です。

他方、楽天グループ全体では制度改悪も地味に行われています。利用者にとって条件の良いサービスは、提供側にとっては投資であり、回収見込みなどビジネス上の判断が変われば改悪は当たり前です。

楽天証券の取り分

最近の超ローコスト投信だと、信託報酬のうちの楽天証券の取り分が0.048%未満のものがあります。表にしました。

最近の超ローコスト投信の楽天証券の取り分

数値はどれも信託報酬引き下げ後のもので、現在値ではありません。たわらノーロードシリーズの2商品以外は文字通り赤字です。0.05%でも発生する経費を考えれば赤字ですね。

SBIアセットマネジメントの2商品の、楽天証券の取り分が極端に少ないです。これは、その2商品の信託報酬はETFの経費率を含めたものだからです。ある意味、間接的に米国籍ETFを買うことで米国に対価を支払っています。

なお、現在のところ、楽天証券はSBIバンガードS&P500を扱っていません。扱われれば、付与されるポイントはSBI証券は0.02%、楽天証券は0.048%と2.4倍の違いとなります。(現行制度のままなら。)

金利が0.10%にまで低下

マネーブリッジを利用すると楽天銀行の普通預金金利は0.10%です。それと同じにまで下がってしまったので、もはや定期預金の意味がありません。日銀が政策金利を上げるとか、経済状況が好転したら復活すると思いますが、当面は利用価値がなくなってしまいました。

結論

条件の良いサービスは利用できるうちにさっさと利用しましょう。たとえば、楽天証券が嫌いでSBI証券で毎月5万円積み立てている、同じ商品は楽天証券でも扱っているなら、楽天証券で楽天カード決済すべきです。それで付与される1%の楽天スーパーポイントを再投資した効果は無視できません。

でもこのサービスも改悪されて還元率が下がってしまいました。

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