インデックス投資

【出口戦略】シン・NISAの生涯非課税枠3,600万円+個人向け国債10年で良い

我が家のインデックス投資では、いずれリスク資産を減らす「出口戦略」が必要だと考えていました。そのため、特定口座にあるスリム先進国株式の多くを債券ファンドに移すことを検討して来ましたが、為替ヘッジ付き債券ファンドは思っていたほど都合の良いものではないことが分かりました。

そして2024年から始まるシン・NISAの制度内容が非常に素晴らしく、世帯での生涯非課税3,600万円を5年で埋めてしまったらリスク資産はそれだけで良く、残りの資産は個人向け国債10年で良いという判断に至りました。

強欲との決別

そもそも、我が家のインデックス投資に出口戦略が必要だと考える理由は、資産を取り崩しながら生活するようになってからの暴落と長期低迷はメンタルに悪いからです。良く、年率何%で取り崩せば何年維持できるみたいな計算をする人がいますが、僕は全くあてにしていません。

インデックス投資を資産形成のツールに使う「資産形成期」では、暴落してもそれを逆にチャンスだと思うことができます。株価が数年間低迷するとしても我慢して回復を待てます。ところが資産を取り崩す生活をするようになったら、暴落と長期低迷を恐れる日々は避けたいと思うのです。その代わり、株式100%へのインデックス投資がもたらしてくれる素晴らしいリターンは相応に諦めなければなりません。言わば、強欲との決別が必要なのです。

よって、リスク資産であるスリム先進国株式の資産規模を減らさなければなりません。そうは言っても、一度そのような高いリターンに慣れてしまうと定期預金のようなリスクはないけどリターンもほぼないものでは満足できないのが人間の性(さが)というものです。そこで、期待リターンは1%もあれば十分だから価格変動が少ない、為替ヘッジ付き債券ファンドを検討して来ました。

が、経済状況によって為替ヘッジコストが4%を軽く超えることが現実に起こり得ると分かり、僕の考えは甘かったと悟りました。

シン・NISAの登場

2024年から始まるシン・NISAは、従来のNISA制度の弱点に対しほぼ満額回答で制度設計された素晴らしいものです。良くこんな内容を財務省が了承したなと思いました。その反動で、現在20.315%である譲渡税率が30%程度に上昇する時期が早まったと予想しています。

このシン・NISAの登場により、出口戦略への考え方が変わりました。2024年からの5年間で生涯非課税1,800万円を夫婦で埋めてしまえば、リスク資産はもうそれで十分で、特定口座でスリム先進国株式を保有する必要はないと思いました。そして無リスク資産は個人向け国債10年で(資金が1年間ロックされることにさえ注意すれば)もう他の資産クラスに悩む必要もないと。

シン・NISAの非課税枠を埋めるのは、特定口座にある資産を移動させる形で年初に一括で行います。そうするのが合理的です。

なお、SBI証券はマイレージが魅力的ですが、UIがクソすぎるのでシン・NISAは楽天証券で利用します。

個人向け国債10年

シン・NISAの登場が、個人向け国債10年のメリットを再認識させる一因になりました。

楽天証券で購入すると、キャッシュバックキャンペーンはほぼ期待できないものの、ネット上の操作だけで(電話をかけることなく)売却できます。その使い勝手は抜群です。総額数千万円の個人向け国債10年を買うのにキャッシュバックキャンペーンを諦めるなんて(マネリテ的に)ありえない、信じられない話だと思いますが、いいんです。なお、大和証券などキャッシュバックキャンペーンのある証券会社で購入後に無料で楽天証券に移管することも可能です。やる気さえあれば。

出口戦略の発動

2024年から段階的に出口戦略を発動します。2028年年初には世帯の生涯非課税3,600万円が埋まります。その時には特定口座の残高はゼロにします。残りの資産のほとんどは個人向け国債10年になるはずです。

残る問題は資産の取り崩し方という正解などあり得ない、各世帯で考えるしかない話題です。これは我が家で最も心地よいと感じる方法を見つけていくしかないですが、夫婦の余命がともに尽きるまでにゼロにならなければ問題ありません。

 

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